蝶々夫人というオペラは日本のお話でありながら、音楽や表現はイタリアというアンバランスさのある難しい作品ではありますが、昨年の新演出では日本人が見て日本のストーリーだとわかる舞台を目指しました。指揮者は血気溢れる若手イタリア人。どちらにも引っ張られるので良い塩梅を見つけるのは大変でした。作曲者プッチーニが思い描いたものは海外の方からみた東洋のファンタジー、もっとオリエンタルでエキゾチックな夢の国だったのか…ご本人に訊いてみないとわかりそうにありませんが(笑)日本人には儚く無垢な蝶々さんが親しむ入口かもと思います。
昨日ヴェルディについて書きましたが、昨年秋はヴェルディ音楽の真髄といえばこのマエストロ!というリッカルド・ムーティ氏のコンサートに出演させて頂き、世界最高嶂の音楽をご指導賜りステージでは別次元のハーモニーを肌でビリビリと感じました。
知性と情緒溢れるイタリア音楽を知ると胸を抉られるほど深く感動します。
オペラガラコンサート(オペラ歌手4名出演)ではそんな世界をたっぷり1時間、ぜひ登場人物の気持ちになってドラマティックに浸って頂きたいです。
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